経営に効く【働き方改革】
最強の組織パフォーマンス論
〜働き方改革と生産性向上が"本当"に成功する組織作りとは〜
東洋経済新報社と株式会社ドリーム・アーツ共催の『働き方改革フォーラム 2018』は、企業変革を遂行する上で必要な情報に溢れていました。
今回は、最強の組織パフォマンス論のセミナーレポートをお伝え致します。
基調講演:【真のチーム創りに求められる管理職のあり方】
組織改革コンサルタント:斎藤 秀樹
1. 現代の企業組織で何が起こっているのか?
2.組織力が生まれない本当の理由とは
3. 組織改革を実現するには
1. 現代の企業組織で何が起こっているのか?
疑問①:優秀な個人が集まっているのに、なぜ組織は並以下の成果しかだせないのか? →優秀な個人が集まっている組織であっても、チームや組織は優秀ではない。
疑問②組織は人材を成長させる器のはずなのに、なぜ、人材が壊れていくのか?
→メンタルヘルス:うつ病、会社を退職してしまう。
これまで業績の向上のみにフォーカスをしてきた組織に限界がきている。
2.組織力が生まれない本当の理由とは
モチベーションというコトバが用いられるようになり、やる気やメンタルの悪い方向にいってしまっている。
近年、優秀な個人を集めても、成果がでるチームとでないチームが別れてきた。
この差は、なぜ生まれたのか?
チームビルディングに理由がある。
チームビルディング:『組織が組織として成立すること』が機能していないことに問題がある。
チームの成果=やり方(方法論・手法・制度)✕あり方(姿勢・信頼関係・自立性)
やり方とあり方の両方に取り組むことでチーム成果は最大になる。
3. 組織改革を実現するには
組織改革を実現するには、土壌であるチーム創りが不可欠である。
チームビルディングは、成長と成果を生み出す器を作ること。 チームを成長させるために土台となる信頼関係や場を創り、成長と成果を生み出す為に必要な君を成長させるの必要な本音を言える場と多様性のある組織にすることでチーム成果の最大化を図ること。
チームビルディングを実現するには、管理職のマネジメントスタイルを変えていく必要がある。
既に、各業界のトップランナーは管理指導のスタイルからファシリテーションのスタイル(達成支援)に切り替わっている。
働き方改革を実現するには、やり方とあり方の両方を追求していく必要がある。
【チームの成果=やり方✕あり方】
制度だけでは、働き方改革は実現できない。
特別講演:【ビジネスの成長と組織力を向上させる正しい働き方改革の実現方法】
アグリゲーター:越川 慎司
1. 働き方改革の本質をいま一度考える
2. "手段"としてのITを活用したワークスタイル
3. 時間生産性を高める個人の働き方
1. 働き方改革の本質をいま一度考える
働き方改革には、目的を明確にする必要がある。
会社の目的は、儲かりたい・業績を向上させたい
個人の目的は、幸せになりたい・個人の成功
個人の目的と会社の目的を明確にすることが働き方改革のスタートである。
近年、ニーズが多様化して複雑化して見えなくなっており、ことを造ることが重要になっている。
コト造りには、異質を受け入れ、避けないことが、イノベーション実現の要件である。 イノベーションの実現には、想像力と実現力が必要であり、想像力と実現力を身に付ける上では、異質を避けないこと。
事業生産性を上げるコア業務とノンコア業務に分類して、業務の業務量を減らした上でその削減した時間の一部を新しい価値の機会創出(新規事業)に利用することで利益を生み出す。
働き方改革を時短で終わらせることなく、事業生産性向上に繋げる必要がある。
2. "手段"としてのITを活用したワークスタイル
制度を入れるだけでは、働き方改革は実現しない。
『ITが働き方を変えることはない』
AIとクラウドなどのITは、働き方改革の手段である。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使っていく必要がある。
『My Analytics』・『クラウドシステム』・『web会議』
様々なITを活用して生産性を向上させることで週休3日の働き方を実現されている。
3. 時間生産性を高める個人の働き方
働き方改革を実現するには、腹落ち感が不可欠であり、腹落ち感が行動に繋がる。
モダンワークスタイルは、変化に対応できるワークスタイル。
責任と権限を与えられた新しいワークスタイルがモダンワークスタイルである。
『変化を見える化』→『見えれば気付く』→『気づけば動く』→『動けば変化する』→このサイクルを回していくことで生産性を高める。
時間生産性を高める一番の方法は、やらないことを決めることである。
就活コンサルタントから就活生へのメッセージ
変化が激しい業界のマネジメントスタイルは、既にサーバント型(達成支援)に切り替わっています。
AIの台頭など様々な業界構造に影響を与えるデジタル技術の進展で達成支援型のマネジメントスタイルが益々増えていきます。
益々、変化が激しくなる中でモダンワークスタイルを身に付けることが『人生100年時代』を生き抜く上で、不可欠だと感じています。
モダンワークスタイルを身に付けることで、変化に対応しながら『働く』を楽しもう!