書評:『外資系コンサルは無理難題をこう解決します』 著者:NAE
『外資系コンサルは無理難題をこう解決します』この本は、仕事の基本が詰まっている書籍でした。
著者は、東京大学大学院で情報工学を学んだ後、外資系コンサルティング会社に入社後、様々な大企業のシステムプロジェクトを通して無理難題を解決しています。無理難題を解決するプロのコンサルタントであります。
書籍のポイント
最高の生産性を上げるには
仕事の速さを3倍にするには?
パレートの法則を活用する
無理難題に挑め
結論!!
1.最高の生産性を上げるには
著者は、最高の生産性をは『ベストプラクティス』から生まれると規定しています。
『ベストプラクティス』は、先人たちの過去の経験から効果が実証されている再現可能な仕事の『型』を指します。
『型』に沿った思考で考えることで"ムリ"と"ムダ"を省き、最高の生産性を実現しています。
2.仕事の速さを3倍にするには?
作業に取り掛かる前に、"成果"を特定してムダな作業を省くことで3倍の生産性を実現します。
"成果"を特定するには、「仕事の目的」と「届け先」を明確にする必要があります。
「仕事の目的」と「届け先」に基づいた"期待値"を明確にすることで、最小の作業で最大のパフォーマンスを生み出します。
重要なのは、作業効率を高めるのではなく、ムダな作業を省いていく処理です。
この"成果"を特定する考え方は、就職活動においても重要です。
"成果"を【自分の希望する職種・業界でスキルを磨く場を確保すること】と規定すれば、自ずと就職活動に取り組む際の優先順位が見えてきます。
3.パレートの法則を活用する
パレートの法則とは、全体の成果は作業全体の20%から生み出されているという法則です。
著者は、仕事を複数の作業単位に分解して作業単位毎にパレートの法則を適用することで、20%の成果に直結する作業に優先的に着手されています。
なんと、パレートの法則を適用する前と比べて1.3倍の生産性を実現されています。
4.無理難題に挑め
自分のできる領域から一歩踏み出した仕事に取り組むことで自らのスキルが高まります。
コンフォートゾーン(安全領域)から一歩先に歩を進めることで、新しいスキルを習得できます。
無理難題は、自分の内円(コントロールできる領域)を広げるチャンスであると言えます。
5.結論!!
まさに、”仕事の基本”が詰まっていました。
今、取り組んでいる作業を”見える化”する上でも欠かせない書籍であります。
サークルやアルバイトでも実践できる内容です。
特に、これから就職活動に突入する就活生は、就職活動を"見える化"して就職活動の準備に取り組むことをオススメします。